後藤さんは平成4年4月に腹部の腫瘍に気付く。市内の某総合病院に入院。緊急手術を受けた。おとなのこぶし大の大きな腫瘍が横行結腸にあり、しかもこの腫瘍は肝臓や十二指腸に癒着して、腹膜のまわりのリンパ腺にまで広範に腫れている。巨大な大腸がんで周囲の腹膜に転移があるということであった。
病院では手術後、抗がん剤を使用したいが、がんが転移しているので予後が余り良くない、余命数ヵ月であろうと告げられた。
渡辺医院で西式健康法による治療を受けることを希望して5月24日に入院。渡辺医院独特の食事療法とがん治療法を開始する。
後藤さんは入院時、体重62キログラム(身長165センチメートル)、がんに罹る以前には、コーヒーが大好きで1日5〜6杯飲む。ビール1本程度、肉食を好み、生野菜を摂ることはほとんどなかったという。
渡辺医院の治療法は、「がん」の根本要因である一酸化炭素の解消。皮膚機能(皮膚呼吸)の回復、ビタミンCの補給(生野菜食と柿茶R)、血液・リンパ液の浄化とその循環、体液の中性化(弱アルカリ性)便秘解消、姿勢の矯正などに主眼をおく。
したがって以下の療法をおこなった。
- 裸療法1日7回以上11回程度。三号型健康機を活用して金魚運動、毛管運動など六大法則を実行する。
- 朝食廃止の2食、玄米粥を主食とし、バランスのとれた副食と生野菜5種類以上のどろどろ汁を摂る。
- ビタミンCと抗酸化物のカテキンを豊富に含有する柿茶Rを飲む。
- 食塩の補給と生水を飲む。
- スイマグ(水酸化マグネシウム)の乳液を毎朝飲む。便通のためである。
- 腹部に(手術創の上)に芋湿布をはる。これは、疼痛を治し、がんの転移を防ぐ。
この結果、後藤さんは次第に元気になる。
食欲もすすみ、笑顔も出る。
次第に体力も増し、ますます元気になる。
7月上旬、中野綜合病院消化器外科にて超音波エコー、CT等で精査をうける。「腹水無し」「肝臓転移無し」「リンパ腺転移無し」という結果で、経過すこぶる順調であることが証明された。後藤さんは7月31日、元気に退院した。
更に平成7年」11月には、米沢市の病院の主治医の先生(後藤さんの手術を行った方)から次のようなお便りを頂いた。
「平成4年5月28日に、先生にご紹介申し上げた患者、後藤さんのことです。おかげ様で渡辺医院退院後も経過良好のようです。患者の希望もあり、血液検査とCTにて定期検査を行いました。
特記すべき異常を認めませんでした。CEA(腫瘍マーカー)5.8(前回は23.3)と非常に良好。CT、別紙のとおりです。
今後ともよろしくご指導お願いします」
後藤さんは手術後8年たった現在もすこぶるお元気で働いておられる。