渡辺医院より毎月一回発行されている『健康新聞』から、記事の一部を紹介します。(2001.8.25更新)
『健康新聞』第414号より
〜〜〜体験記〜〜〜
寒天断食で病気を治す
前回のトピックスに掲載した「寒天断食」の体験談をご紹介します。
【体験例1】
寒天断食をきっかけに79kgあった体重が69kgに。高血圧、甲状腺機能低下、関節痛など身体の不調もすべて解消しました。
宮城県、ホテル経営 高橋 秀子さん(66)
▼肥満から身体のあちこちが不調に▼
去年の夏から半年の間に、体重が急激に5kgも増え、79kgまで太ってしまいました。身長152cmですから、どこから見ても、りっぱな肥満体型。身体がどうにも重くて疲れやすくなり、右膝に関節痛が出てきました。足首の関節も象の足のように腫れ上がっていました。
旅館の女将という仕事柄、着物を着て、お客様のところへご挨拶に行くのにも、足の痛みで座っていられない上、誰かの支えがないと立てないという状態でした。
私の肥満は事業の拡大成功と比例しているんです。その昔、22歳で結婚した時は、体重は48kgでした。それが事業を大きくする度に、経営者としての自信と満足感を手に入れることができ、同時に体重もどんどん増えていったのです。一時期など、3ヵ月で7kgずつ太っていましたからね。体重増加とともに、血圧も上が180、下が120(正常値は上が140、下が90)と上がって、10年前から降圧剤を飲み始めました。
また、心臓も弱くなり、左胸部痛が頻繁に起こって、ニトログリセリンや貼布薬使用したりしていました。去年の夏からは、甲状腺機能低下症でホルモン剤も飲んでいました。
▼意外に空腹感の少ない4日間の寒天断食▼
こうしたもろもろの不調を抱えて、渡辺医院に入院しました。
私の場合、飲んでいた降圧剤をいったん止めて、身体の様子を見てから、寒天断食をすることになりました。
最初は、まず朝食抜きの断食(1日2食)を始めました。すると、4日目に早くも断食の効果が現れました。前の晩まで寝返りも打てないほど痛かった背中が、朝起きたら、嘘みたいに痛みが消えていたのです。そして10日ぐらい過ぎたころ、4日間の寒天断食を始めました。1日2回、午前11時と午後5時に温かい寒天をどんぶり1杯飲むという断食です。どんぶり1杯の寒天を、15分くらいかけて大さじで少しずつ飲んでいきます。そして午後5時にまた寒天をどんぶり1杯飲みます。
寒天以外、口にできるのは生水と柿茶だけ。好きなだけ飲んでよく、空腹しのぎにもなるので、しょっちゅう飲んでいました。でも、寒天断食は、思っていたほど空腹を感じませんでした。食事時間に他の人が目の前で食べていも、人一倍食いしん坊の私が「食べたい」と思わなかったのです。今でも不思議ですね。
4日間の断食が終わると、翌日からまた4日間かけて、徐々に普通の食事に戻していきました。朝食抜きで、昼と夜は重湯とお汁、野菜汁だけといった食事です。
もっとも大きな、そして不思議な手応えを感じたのが22日目のことでした。その日突然、「アレッ、私の身体が変わった」と感じたのです。今まで何十年も生きてきた自分の身体とは、全然別の身体になったという感覚でした。断食の後、体重は75kgに減っていました。血圧も断食前に降圧剤を止めたままでしたが、上が120〜130、下は80前後で安定していました。甲状腺機能も回復していました。足首の痛みも大分やわらいでおり、背中の痛みは、入院4日目に治ったきりでした。もちろん、家に帰ってからも「継続が大切」と肝に銘じ、入院中に教わったバランス食や生野菜食、体操などを続けました。その結果、さらに6kg半やせて体重は69kgに減少。10kgもやせると、着物を着ても立ち居振舞いが本当に楽です。関節痛もほとんど解消しましたね。やせる前に着ていた洋服が全部ぶかぶかにゆるくなってしまったので、着物や洋服のサイズ返しに嬉しい悲鳴をあげています。
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【体験例2】
コレステロール、中性脂肪、高血圧が寒天断食で低下、体重も6kg減り、疲労、倦怠感がとれて頭も身体もすっきり!
千葉県、会社員 稲田 光輝さん(41)
▼仕事の疲れと、たかをくくっていたら▼
去年の秋、社内の健康診断で高脂血症と脂肪肝が見つかり、精密検査をすすめられました。そして12月に入ると、微熱が続くようになり、だるさが抜けなくなったのです。その時もまだ、仕事で毎晩遅いから疲れているんだろうと、たかをくくっていました。とにかく平均睡眠時間4〜5時間の毎日を送っていましたから。
そうしたところ、いちばん忙しい12月の24日に、突然高熱が出て起きられなくなってしまったのです。それでもまだ年末は、無理して仕事を続け、病院に行ったのは年が明けてから。診断は、やはり高脂血症と脂肪肝でした。定期検診でいわれた通りの病名がハッキリついて、薬も飲み始めましたが、微熱と疲労感、倦怠感は相変わらず続いていました。
そんな矢先、会社の上司に紹介された渡辺医院を訪ねたところ、先生は意外にも「身体の余分な脂肪を落としましょう」と言われたのです。
私は身長167cmで、体重は62kg、見た目は中肉中背で、体脂肪率が21ありましたが、特に太った感じはありませんでした。体重も、身長からいうと56kgが本来のベスト体重でした。
血液検査では、総コレステロール245mg/dl(正常値150〜219)、中性脂肪180mg/dl(正常値30〜50)と高く、高脂血症で、善玉コレステロールは37mg/dl(正常値41〜66)と低い。
肝機能検査で、コリンエステラーゼ481mg/dl(正常値203〜462)と高く、また、尿酸9.3mg/l(正常値3.7〜7.6)と高く肝臓も疲労し、尿酸も高くガンになるおそれもありました。
渡辺医院で朝食抜きの2食とし、生水と柿茶を各1リットル飲む。主食は玄米(三部搗き)バランスのとれた副食、更に独特の生野菜食を摂りました。
更に、3日間の寒天断食療法を行って大量の宿便を出しました。
この結果、気分爽快となり、血圧は上が130〜140、下が80〜90と安定し、体重も6kg減り、頭も身体もスッキリしました。
入院中は、西式の六大法則、大気浴療法、温冷浴等熱心に実行しました。わずか10日間の入院治療で元気に回復しました。
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