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 渡辺医院より毎月一回発行されている『健康新聞』から、記事の一部を紹介します。(2002.3.31更新)



『健康新聞』第421号より

〜〜〜〜治験例〜〜〜〜
数年間苦しんだ難病、ベーチェット病が、独特の生野菜食法、大気浴療法及び温冷浴によって軽快する

福島市
西田 国夫さん(42)

 去年西田さんから頂いた年賀状には、年賀とともに次のように御連絡があった。 「水風呂、食事療法、大気浴療法を励行しております。仕事もかなりこなせるようになりました。先生のご活躍をお祈り申し上げます。」

 西田さんは、ベーチェット病による諸症状(足の静脈炎、足の甲及び指の腫れ、口内炎、吹き出もの、強い倦怠感など)のために、平成11年6月6日に渡辺医院に入院、独特の治療法及び食事療法を行った結果、病状軽快し、8月1日に退院以来、自宅でこの健康法を生活の中に取り入れて実行している。

▼西田さんの病歴▼
  1. 平成8年4月、県立医大皮膚科に入院(40日間)
    虹彩炎および網膜静脈血管炎、口内炎、陰部潰瘍。
  2. 平成9年1月より2ヵ月間
    左眼…重度の葡萄膜炎、3月には硝子体出血をおこす。
    足…ふくらはぎの静脈炎および紅斑、足背にに腫れ。
  3. 平成9年6月、心臓血管外科入院(10日間)
    足…深部静脈血栓症(右足)
  4. 平成9年8月、眼科入院(6ヵ月間)
    硝子体および網膜剥離手術を受ける。しかし、手術後に失明。
  5. 平成10年6月、皮膚科入院(3ヵ月間)
    足…足の甲(足背)に腫れ。足首の腫れ(重度)
  6. 平成11年6月
    足…足背に腫れ、足の指の腫れ
  • 大学病院での診断
     血管型のベーチェット病
  • 当時服用していたくすり
     プレドニン 7.5mg、ローファリン 3.5T、ナイキサン 400mg、アルサルミン
  • その他の病気
     軽度の糖尿病(プレドニンの副作用による)

 平成6月6日渡辺医院に入院。プレドニン7.5mgを服用しつつも、独特の西医学健康法による治療を開始する。

▼食事療法▼
 三分搗米、バランスのとれた副食、生野菜泥状汁など

▼治療法▼
 万能型健康機による治療1日2回。温冷浴および大気浴療法等々。

 西田さんの眼は、左眼は失明(網膜剥離の手術により)するものの、右眼は視力正常。両足の鬱血による赤紫色と疼痛も次第に軽減する。足が楽になる。6月中旬、プレドニン5mgに減。体力が戻ってくるのを実感する。
 7月に倦怠感もとれる。温冷浴法は特に爽快である。
 7月下旬、左足の静脈炎(多発)による硬結と発血とが軽快する。自身で「一皮むけた感じ、一段階よくなったなと感じる」という。
 8月1日に元気で退院。
 西田さんは退院後、温冷浴は朝晩2回、大気浴療法1日4回、朝食抜きの2食、生野菜食、更に毛管運動を中心に六大法則を実行。
 昨年の年賀状には、次の如し。
「皆様のおかげで何とかなりそうなところまで回復してきました。ありがとうございました」



〜〜ベーチェット病について〜〜

 トルコの眼科医ベーチェットがはじめて報告した病気で、眼、皮膚、粘膜、その他前身の臓器がおかされます。
 わが国に多い病気で、少なくとも8万人の患者さんがいると想定され、北海道・東北など寒い地方に多く発生する傾向が見られます。30〜20歳の男性によく起こりますが、原因は不明です。

▼症状▼
 粘膜、皮膚、目に見られる〈主症状〉と、その他の臓器に見られる〈副症状〉に分けられます。

【主症状】
  1. 口腔内の痛みを伴う潰瘍(アフタ)が生じます。1週間くらいで治りますが、すぐ再発します。
  2. 皮膚に結節状紅斑やニキビのような発疹、四肢の静脈の炎症などが起こります。カミソリ負けが出やすく、針などで刺すと発疹して化膿したりします。
  3. 外陰部に痛みを伴う潰瘍を生じます。男性では陰裏、女性では大小陰唇、膣壁などにできて、治るのに1ヵ月くらいかかります。
  4. 目に虹彩、毛様態および網膜に炎症が生じ、視力の低下が起こり、時には失明します。
 これら4つの症状が全部揃っている時は“完全型”、3つ以下の症状しか出現しないのは“不完全型”といいます。これらの症状は全部いっせいに出ようとは限らず、よくなったり、悪くなったりしながら慢性に経過します。

【副症状】
  1. 血管ベーチェット
     太い動脈の炎症において脈が触れにくくなったり、高血圧、心不全大動脈瘤などを生じます。
  2. 神経ベーチェット
     頭痛、髄膜炎、神経症状などを生じます。
  3. 腸管ベーチェット
     盲腸炎と間違えるような腹痛と、腸の出血、潰瘍を生じます。
     ベーチェット病の急性期には、CRP陽性、血液の亢進など所見となります。

▼現代医学の治療▼

 急性期の症状の強い時には、安静にして、非ステロイド消炎剤の内服を行います。
 眼症状には、副腎皮質ホルモンの点眼や眼球内注射、ニルヒサンの内服など、口膜内潰瘍には副腎皮質ホルモンを含む軟膏を用いたりします。
 外陰部潰瘍で痛みの強い時は、キシロカイン・ビリーを局所に塗ります。
 血管、神経、腸管ベーチェットには副腎皮質ホルモンの内服が行われます。

▼家庭での処置の心得▼

 慢性の病気なので、家庭の病気に対する理解と協力が必要です。特に、視力が著しく低下したり、不幸にして失明した時には、精神の支えが必要です。

▼渡辺医院のベーチェット病の治療法▼

 ベーチェット病は発熱や関節尖などの全身症状で急に発病し、皮膚・口腔などの粘膜、眼などに、同時かまたは相前後して症状を起こしてくる一群の病であります。
 このような病気を一まとめにして、〈皮膚・粘膜・眼症候群〉と呼んでいますが、ベーチェット病はその中の一つで、重要な病気の一つです。外陰部に潰瘍が出来やすいことと、眼がひどくおかされることとが症状として特異な点です。
 ベーチェット病は全身病であり、体質改善が重要です。健康四大原則〈皮膚・栄養・四肢・精神〉に基づいて体質を改善します。
 このように、西医学健康法を励行すると、頑固なベーチェット病も治癒します。


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