◎「生野菜泥状汁」(ドロドロ汁)の代表的5つの効果
- ビタミンやミネラルなどが全身を活性化
- 塩分が少なく、むくみや水太りを防ぐ
- 食物繊維が豊富で、便秘を防ぐ
- すりつぶすことで栄養分を吸収しやすい
- カロリーが低く満足感が味わえる
渡辺医院では、入院している患者さんのために、毎日新鮮な“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”を作っています。
◎「生野菜泥状汁」(ドロドロ汁)の作り方
≪材料≫
5種類の野菜を使う。
大根、にんじん、かぶ、キャベツ、白菜、パセリ、ほうれん草、ブロッコリーなど、生で食べやすいもの。5種類以上を組み合わせると、それぞれの特徴を補い合って、いっそう効果がアップする。大根やにんじんは、根と葉で2種類と数えても良い。
根ものと葉ものをほぼ同量、あわせて150〜200gを使う。
根の部分と葉の分をほぼ同じくらいの重量を使うとバランスがよい。1人1回分はおよそ100〜200gが目安だが、好みでもっと増やしてもよい。
≪作り方≫
- 1. 洗う
- 生で食べるので、さまざまな汚れを落とすために、加熱する場合よりもしっかり洗う。
- 2. きざむ、おろす
- にんじんや大根、ブロッコリーなどはおろし金でおろす。ほうれん草やキャベツ、白菜などは包丁でできるだけ細かくみじん切りにしておくと、3つの作業が楽になる。
- 3. すり鉢でする
- きざんだりおろしたりした材料を、すり鉢に入れてていねいにする。することで細胞を包んでいる膜がこわれ、栄養が吸収しやすくなる。又はジュースマシンで作ると便利。渡辺医院ではこれを使用している。
- 4. 完成
- ドロドロになったらできあがり。カスの部分にも食物繊維をはじめとする有効成分が大量に含まれているので、すべて食べる。栄養成分がこわれないよう、作ったら30分以内に食べること。
“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”に慣れたら、そのまま食べてもよい。野菜は細胞を包む膜が固いので、よくかまずに食べると効果が落ちる。
口の中でドロドロになるまで良く噛めば、唾液もたくさん分泌されて、全身の免疫力アップに役立つ。
◎「生野菜泥状汁」(ドロドロ汁)の飲み方
- 食事の時“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”を1回100g以上食べる。
- “生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”を作ったら30分以内に残さず食べる。
- 朝食は何も食べずに、昼食時と夕食時に行うのがベスト。
- “生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”はふだんの食事のときにいっしょに食べればOK。
満腹感があるので、残さず食べればほかの食品は自然と量が減る。1回の量の目安は100〜200g程度。
渡辺医院では朝食は摂らないで、生水とお茶などの飲み物だけとし、昼食と夕食の時に、“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”を、主食や副食にいっしょに食べるようにすすめている。
仕事などの都合でそのまま実行できない人は夕食のときだけでも実行すること。
- すぐにダイエットしたい人や、病気の治療の場合には……
できるだけ“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”を摂るようにおすすめしますが、それ以外の方や子供、高齢者はりんご、みかん、ハチミツ、果実酢、牛乳などを少量加えてもOK。飲みやすくして長く続けることが重要だからです。1週間に1度でもよいから実行しましょう。
Q大量の生野菜は寄生虫が心配なのですが
食物繊維が豊富でスピーディに大便を排泄するために、もし寄生虫の卵が残っていても、そのまま体外に排泄されてしまいます。
気になる方は、すり潰す前に、流水でよく洗いましょう。
Q「生野菜泥状汁」(ドロドロ汁)を食べてはいけない人はいますか?
“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”は安全で強力な「天然の健康食」ですので、食べてはいけないという人はいません。
糖尿病や肝臓病、動脈硬化症などの生活習慣病の方には最適です。
≪注意!≫
使わない方がいい野菜もある!
トマト、ナス、きゅうりは人気の高い野菜ですが、エネルギーが弱いので“生野菜泥状汁(ドロドロ汁)”の効果を弱めてしまいます。
また、ふきやゴボウなどアクの非常に強い野菜は、生食には向いていません。避けましょう。