矢口さんは高校卒業の頃からアトピーになり、ステロイド軟膏を使用していた。
手のひらが次第に悪化して膿疱が出没して慢性の経過をとり、再発をくり返して治らない。かゆみを伴い、手のひらでは拇指球、小指球部に多く、指膜にもできている。境界が比較的に鮮明で、乾燥してくると角化増殖落層が目立つ。
甘いものを好む方で、アトピー体質である。24歳頃からステロイド軟膏を時々使用していた。
ステロイド軟膏は一時的には効くが、再発をくり返し、治療を遅らせるので、原則として使用しないほうがよろしい。
7月24日に入院する。
手のひらの甲にも湿疹を多発し、痒みと痛みを伴う。
生野菜泥状汁を中心とした独特の食事療法。
生水と柿茶を各1リットルずつ飲む。
朝食廃止の2食。
甘いケーキ類、油っこい天ぷら、トンカツの類は控える。
魚と豆腐、野菜類を摂る。
裸療法(ロープリ)1日5回。
温泉浴 毎日1回
三号型健康機による治療、毎日5回、等。
治療開始とともにアトピーが軽快する。掌蹠膿疱症も軽快する。
7月29日には痒みもなくなる。
7月30日より3日間の寒天断食療法を行う。
断食2日目には手掌がきれいになり、曲がったきり伸びなかった手の指が伸びるようになる。
8月1日、歯肉炎であるし、痒みもあり、歯科受診する。
三日の断食治療を行う。手掌はきれいになる。痒みもなくなる。
8月5日、手のひらは大分きれいになったがもう一歩というところ。
8月10日に再発、第2回目の断食療法(2日間)を行う。宿便を出すためである。再断食1日目、変化なし。
血圧110/70、掌蹠膿疱症、軽快する。元気。
再断食後、手のひらは非常にきれいになる。体調すこぶるよろしい。
8月21日、気分爽快で退院する。
掌蹠膿疱症の原因について、外国では、乾癬の一型といわれているが、わが国では扁桃腺、歯痛などの院内感染と考える人が多いようです。
みずむしと似ているが、膿疱から白癬菌、細菌などは証明されていない。比較的多い病気です。
私はアトピー体質が原因と考えます。
したがって、生食、生水、柿茶、裸療法と温冷浴等が効果を呈する。
副腎皮質ホルモンは一時的に善効を呈しますが、却って治療を遅らせるので、原則としては、使わない方がよろしい。
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