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 渡辺医院より毎月一回発行されている『健康新聞』から、記事の一部を紹介します。(2004.08.28更新)



『健康新聞』第461号より

◎冷房病から体を守る
   ◎温冷浴が最適

医学博士 渡辺 正


温度差5度以内/入浴で温まる/冷えに効く食品も摂ること
 最近、何となく体がだるい。夏本番をむかえたばかりだというのに、早くも夏バテか‥。手足の冷えや肩こり、立ちくらみなどは「冷房病」かもしれない。ひんやりした職場や電車から、放射熱でムンムンする野外へと行き来する生活は、予想以上に身体へのダメージが大きいという。自分で冷房を調節することが難しいなら、対策はあるのだろうか。(藤田綾子)

−−多岐にわたる症状
 試しに記者の職場の気温を測ってみると二十三度。その日の東京の最高気温は三十三度で、単純計算すると十度の差になる。
 東京ガス都市生活研究所(東京都港区)の早川美穂研究員は、「人間の体は肌などから受け取る情報によって自律神経が働き、体温調節が行われます。でも、五度以上の差になると、自律神経が正常に働かなくなる危険性があります。」と説明する。
冷房病の症状は、手足の冷えや頭痛、肩こり、慢性疲労、生理不順、肌荒れ‥と多岐にわたり、人によってさまざま。そもそも医学的には「冷房病」という病気はない。

−−冷えに弱い女性
 同研究所が男女約千四百人を対象に行った調査(平成十一年)によると、夏でも冷え性だと感じている女性は48%で、男性12%の四倍にのぼる。早川さんによると、一般的に皮下脂肪の多い女性の方が「冷え」に弱いのだろう。皮下脂肪は外からの熱を通しにくいため、一度体が冷えてしまうと温まるのが難しいからだ。
 職業柄、冷房病になりやすい場合も。東京都豊島区のタクシー運転手の男性(50)は「背広を着た男性が暑い、暑いと言うので冷房をガンガンかけたら、次に乗り込んできた女性に怒られて‥。実際、私自身も体が疲れますよ。」と話す。
 さらに「冷え」に効く食品を身体に取り入れ、内から防ぐこともできそうだ。聖マリアンナ医科大学病院の中村丁次・栄養部長は「ビタミンE(緑黄色野菜やナッツ類、小麦胚芽、植物油などに含まれる)は毛細血管の循環をよくしてくれる。また、夏バテで疲れやすいときにはビタミンB(豚ヒレ肉、うなぎなど)やB(レバーなど)を。また、夏こそ香辛料を効かせたスパイシーな料理がいいですね。唐辛子のカプサイシンは神経系の働きを活発にしてくれます。」と話す。

−−夏は暑いもの
 最近は「省エネ」への関心も高まり、オフィスの冷房設定温度を従来高めに設定する会社も増えてきた。東京ガスも二十七度とし、外回りなどを除けば上着なしの通勤を奨励しているという。また、「せめて家庭では」と、扇風機の需要も増えている。「四季のある日本に住む私たちは、夏は暑いものとして体も対応しているのでしょうね。」と早川さんは話している。

◎冷房病にかからないために西医学健康法の対策

●温冷浴
 夏、東京都の水道水の温度は25℃以上にもなるが朝又は夜、実行するとよい。
 お湯の温度は41℃〜43℃とする。

●裸療法(ローブリ)
 浴衣一枚でも脱いだり、着たりとくり返すと良い。
 朝・夜に行うとよい、冷房病にかからない。
 冷房病にかかった人もこれで回復する。
 又、足首交差浴もよい。
冷房病の予防と治療に有効。


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